「防災教育」小学校理科の内容の変更①

1.新規テーマ「雨水の行方と地面の様子」について

今回の学習指導要領の改訂で,小学校理科(第4学年)に「雨水の行方と地面の様子」という内容が追加されました。

「雨水の行方と地面の様子」の内容はこちらです。

水の行方と地面の様子について,流れ方やしみ込み方に着目して,それらと地面の傾きや土の粒の大きさとを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 水は,高い場所から低い場所へと流れて集まること。
(イ) 水のしみ込み方は,土の粒の大きさによって違いがあること。
イ 雨水の行方と地面の様子について追究する中で,既習の内容や生活経験を基に,雨水の流れ方やしみ込み方と地面の傾きや土の粒の大きさとの関係について,根拠のある予想や仮説を発想し,表現すること。

文部科学省「(表記確認中)」

1.1 参考)『公益財団法人 河川財団』の動画

①動画

②ホームページ

『公益財団法人 河川財団』子どもの水辺サポートセンター

https://www.kasen.or.jp/mizube/tabid346.html


2.「防災教育」がキーワード?

そして,中学校理科では「自然の恵みと火山災害・地震災害」、「自然の恵みと気象災害」がそれぞれ中3から中1,中2へと移行していることが確認できました。

なお、「雨水の行方と地面の様子」の学習に関連した学習指導要領の解説には「雨水が川へと流れ込むことに触れることで,自然災害との関連を図ることも考えられる。」との記述もあります。

これらのことから、近年風水害を中心とした自然災害の被害が増していることを受けて、防災教育の位置付けが高まっている印象を受けました。

また、理科の入試問題で考える系記述問題を出題する中学校にとっては、自然災害やその対策といった観点の作問をしやすくなったな思います。


3.国の「災害対策」の位置付け

国の会議等の紹介(後日追記予定)


出典

To develop pupils’ ideas about weather conditions and the change of water in natural world, by observing changes in temperature in a day and the process of the change from water to vapor, and by exploring changes in weather and temperature and the relationship between water and vapor.
a. The change in temperature in a day is different depending on weather.
b. Water evaporates from the surface of water or the ground and turns into vapor in the air. In addition, vapor in the air may turn back into water drops (condensation).

文部科学省「(表記確認中)」

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